こもれび
運動摂食呼吸
05

13〜18ヶ月

歩行の確立と食べる力

自立への最初の飛躍。二本の足で世界を歩き、スプーンを握り、言葉で気持ちを伝え始める。 0〜12ヶ月で積み上げた土台が「できること」に変わり始める時期です。

この時期のマイルストーン

運動

一人歩きが安定する

最初はよちよちでも、数週間で急速に安定します。転んでも手をついて身体を守れるようになります。

しゃがんで立ち上がれる

膝を曲げてしゃがみ、ものを拾って立ち上がる。下半身の筋力と体幹のバランスが統合された動きです。

階段をのぼろうとする(四つばい)

手と足を交互に使って段差を攻略。高さへの挑戦は空間認識と運動計画の発達を示します。

ボールを蹴ろうとする

片足で立ち、もう片方を振る動作。高度なバランス制御の始まりです。

摂食

スプーンを使おうとする

握りは上からの「手づかみ握り」で十分。食べ物をすくって口に運ぶ一連の動作が、目と手と口の高度な協調です。

奥歯ですりつぶすように噛む

第一乳臼歯が生え始め、奥歯でのすりつぶし咀嚼が可能に。食べられる食材の幅が大きく広がります。

ストロー・コップ飲みが安定する

ストローは唇を丸める、コップは唇を広げる——異なる口の使い方を場面に応じて切り替えられます。

好き嫌いが出始める

味覚と自我の発達の現れ。無理に食べさせず、繰り返し出し続けることで受け入れが広がります。

呼吸

意味のある単語が出る

「ママ」「ワンワン」「マンマ」など。呼気の制御と口の形の組み合わせが言葉を生み出しています。

口呼吸の習慣に注意が必要

歩行が始まり活動量が増えると口呼吸になりやすい。口がいつも開いていないか観察してください。

感覚統合

積み木を2〜3個積む

目と手の協調に加え、「そっと離す」という力加減の制御。微細運動の重要なマイルストーンです。

クレヨンで殴り書きをする

「道具を使って痕跡を残す」体験。握る力、腕の振り、視覚のフィードバックが統合されています。

簡単な指示を理解して行動する

「持ってきて」「座って」など。言語理解と身体の動作を結びつける高度な統合です。


この時期のやさしいタッチ

でこぼこ道を歩く

🕐 散歩の中で自然に📍 外遊び・室内

芝生・砂場・畳・マットなど異なる地面を歩かせる。足裏からの感覚入力がバランスと歩行の質を高めます。

坂道・段差のぼり

🕐 5〜10分📍 外遊び・公園

ゆるやかな坂道を自力で登る。急な段差は四つばいで。重心移動と筋力のトレーニングです。

スプーン練習の環境づくり

🕐 食事時間全体📍 食事の時間

すくいやすい深めの皿、曲がるスプーン、滑り止めマット。道具を工夫すると自分で食べる成功体験が増えます。

口の体操あそび

🕐 数分📍 遊びの時間・食事前

シャボン玉(吹く力)、ラッパのおもちゃ(唇を丸める)、ストローで紙を吸い上げる遊び。口まわりの筋肉を楽しく鍛えます。

全身を使う遊び

🕐 10〜15分📍 室内・外遊び

トンネルくぐり、低い台からジャンプ(大人が手を持つ)、ダンス。多様な動きが運動プログラムを豊かにします。


口呼吸に気づくポイント

この時期に口呼吸が習慣化すると、歯並び・顔の発育・睡眠の質・集中力に長期的な影響があります。

こんなサインに注意

  • 日中、口がいつも開いている
  • 食事中にくちゃくちゃ音を立てる(口を閉じて噛めない)
  • 夜間のいびきが目立つ
  • 唇が乾燥しやすい
  • 風邪をひきやすい(鼻のフィルター機能が使われていない)

できること

  • 鼻づまりがあれば耳鼻科に相談(アデノイド・扁桃肥大の確認)
  • 食事は口を閉じて噛む習慣づけ(かたい食材を取り入れる)
  • 口を使う遊び(シャボン玉・ラッパ)で口輪筋を鍛える
  • おしゃぶりの長期使用は控える(開咬のリスク)

相談のめやす

  • 15ヶ月を過ぎても歩かない
  • 歩き方が極端に不安定・左右差がある
  • 意味のある単語が一つも出ない
  • 指さしをしない・大人の言葉にほとんど反応しない
  • 食べ物をほとんど噛まず丸飲みする
  • 常に口が開いている・いびきがひどい

次のステージへのつながり

  • 安定した歩行 → 走る・跳ぶ・登るなど全身運動の多様化
  • 奥歯のすりつぶし → 大人と同じ形状の食事へ移行
  • スプーン操作 → フォーク・箸への段階的な移行
  • 初語の出現 → 二語文・三語文(語彙の爆発期)へ
  • 口まわりの筋力 → 発音の正確さ・口腔機能の完成

注意: このページは一般的な発達の目安です。発達の時期には個人差があります。 気になることがあれば、かかりつけの小児科医・作業療法士・保健センターにご相談ください。