こもれび
運動摂食感覚統合呼吸
06

19〜36ヶ月

走る・噛む・話す

身体調和の集大成。0〜18ヶ月で積み上げた4領域すべてが花開く時期です。 走る・跳ぶ・登るといった全身運動、大人に近い咀嚼、言葉の爆発——。 「できること」が目に見えて増え、子どもの世界が大きく広がります。

この時期のマイルストーン

運動

走る

歩行の延長ではなく、両足が同時に地面から離れる新しい運動パターン。バランス・スピード・方向転換の制御を学びます。

階段を手すりを持って上り下りする

交互に足を出す動作は高度な運動計画。最初は一段ずつ両足を揃え、やがて交互足に。

ジャンプする(両足で)

両足同時に地面を蹴り、着地する。全身の筋力とタイミングの統合です。2歳半頃から安定します。

ボールを投げる

狙って投げるには、視覚・体幹の回旋・腕の振り・手を離すタイミングの統合が必要です。

三輪車をこぐ

足を交互に動かし、ハンドルで方向を変え、前を見る。複数の動作の同時制御です。

摂食

大人と同じ形状の食事を噛んで食べられる

前歯で噛みとり、奥歯ですりつぶし、舌で食塊をまとめて飲み込む。咀嚼の完成です。

スプーン・フォークを上手に使う

握りが「手のひら握り」から「指握り(鉛筆持ち)」に近づきます。食具操作の精密化です。

こぼさずにコップで飲める

唇と舌の繊細な制御が完成に近づいています。

食事のマナーが身につき始める

「座って食べる」「お皿に手を添える」など。社会性と身体制御の統合です。

呼吸

二語文・三語文が出る

「ママ、きた」「ワンワン、いた」など。呼気を長く保ち、複数の音を組み合わせる力が育っています。

歌をうたおうとする

メロディに合わせて呼吸をコントロールし、音程を変える。呼吸と発声の高度な協調です。

鼻呼吸が定着している

活動中も安静時も鼻で呼吸。口腔機能の発達と表裏一体の関係です。

感覚統合

クレヨンで丸を描く

始点と終点を結ぶ「閉じた形」は認知的にも運動的にも大きなジャンプ。文字の前段階です。

着替えを自分でやろうとする

ボタン・ジッパー・靴の脱ぎ履き。両手の協調と手指の巧緻性の集大成です。

ごっこ遊びをする

「〜のふりをする」は高度な想像力。見立て・役割の理解・ストーリーの構成を統合する力です。

順番を待てるようになる

衝動のコントロールと社会的ルールの理解。身体と感情の「調和」が社会性に現れた形です。


この時期のやさしいタッチ

全身を使う運動遊び

🕐 20〜30分📍 公園・室内

走る、跳ぶ、登る、ぶら下がる、転がる。多様な動きを「遊び」の中で経験させる。アスレチック遊具が最適です。

バランス遊び

🕐 5〜10分📍 室内・外遊び

一本橋(テープを貼った線の上を歩く)、平均台(低い縁石の上を歩く)、片足立ち遊び。前庭覚と固有受容覚の統合を高めます。

手指の巧緻性トレーニング

🕐 遊びの中で自然に📍 遊び・お手伝い

粘土、シール貼り、ひも通し、洗濯バサミ遊び。親指・人差し指・中指の3指操作が鉛筆持ちの準備になります。

噛む力を育てる食事

🕐 食事時間全体📍 毎日の食事

りんご・にんじんスティック・フランスパンなど、しっかり噛む必要がある食材を意識的に取り入れる。顎の発達と歯並びに影響します。

ことば遊び

🕐 日常的に📍 日常の中で

絵本の読み聞かせ、しりとり、「これなあに?」遊び。言葉のやりとりが呼吸と口の運動を自然にトレーニングします。


0〜36ヶ月のふりかえり

36ヶ月間の発達の旅をふりかえります。どのステージも次のステージの土台になっていました。

01
0〜3ヶ月

鼻呼吸と哺乳の基盤

02
4〜6ヶ月

首すわり・寝返り

03
7〜9ヶ月

おすわり・舌の上下運動

04
10〜12ヶ月

はいはい・つかまり立ち・手づかみ食べ

05
13〜18ヶ月

歩行・スプーン・初語

06
19〜36ヶ月

走る・噛む・話す——4領域の統合


相談のめやす

  • 2歳を過ぎても意味のある言葉が数語しか出ない
  • 走るときにいつもつまずく・転びやすい
  • 食事を極端に嫌がる・特定の食感しか受け入れない
  • 他の子どもに全く関心を示さない
  • 指示を理解していない様子がある
  • 常に口が開いている・いびきがひどい

ここまでの36ヶ月間、お疲れさまでした。
赤ちゃんが呼吸して、飲んで、動いて、感じて、食べて、話す——。
その一つひとつのステップを見守ってきたあなたの存在が、
お子さまの最大の「身体調和」です。

注意: このページは一般的な発達の目安です。発達の時期には個人差があります。 気になることがあれば、かかりつけの小児科医・作業療法士・保健センターにご相談ください。