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こもれび
健康・病気0歳〜3歳の親向け保存版

赤ちゃんの事故を防ぐ

最終更新: 2026-04-05

乳幼児の事故の多くは家庭内で起きています。 月齢別のリスクを知り、部屋ごとの安全対策を整え、 万が一のときの応急処置を頭に入れておくことが、子どもの命を守る第一歩です。

知っておくべき数字

215人

子どもの不慮の事故死(2023年)

死亡原因全体の8.0%

56%

0歳児の事故は住居内で発生

最も身近な場所が最も危険

30.6%

事故死の約3割が0歳児

0〜4歳で56.8%を占める

月齢別リスクマップ

0〜6ヶ月
窒息

寝具・ぬいぐるみ・添い寝による気道閉塞が最多。うつぶせ寝は最大のリスク要因

SIDS

乳幼児突然死症候群。生後2〜6ヶ月にピーク。あおむけ寝・禁煙・適温が3大予防策

転落

ベッド・ソファ・おむつ替え台からの転落。寝返り開始前から注意が必要

溺水

入浴時にわずか数cmの水深でも溺れる。沐浴中の目離しは厳禁

6〜12ヶ月
誤飲

何でも口に入れる時期。直径39mm以下の物はすべて危険(トイレットペーパーの芯を通る大きさ)

やけど

つかまり立ちで食卓・キッチンに手が届く。ポット・炊飯器の蒸気、味噌汁に注意

溺水

浴槽への転落。残し湯は命に関わる。浴室のドアは必ずロック

転落

ハイハイ・つかまり立ちで行動範囲が急拡大。階段・ベランダにゲートを

1〜3歳
溺水

浴槽・水遊びでの溺水が死亡事故の上位。1人にするのは数十秒でも危険

転落

窓・ベランダからの転落が2〜4歳に集中。窓際に足場になるものを置かない

交通事故

駐車場・道路への飛び出し。手をつなぐ・ハーネスの活用を

誤飲

薬・洗剤・タバコなど。大人の薬を目の届かない場所へ。ボタン電池は特に危険

SIDS予防の3原則

SIDS(乳幼児突然死症候群)は令和6年に55名の乳児が亡くなっている、乳児期の死亡原因第3位の疾患です。 原因は完全には解明されていませんが、以下の3原則でリスクを大幅に下げることができます。

あおむけ寝

医学上の理由がない限り、1歳になるまではあおむけで寝かせる。うつぶせ寝はSIDSリスクを大幅に高める。

母乳育児

母乳育児はSIDSリスクを下げる効果がある。できる範囲で取り組むだけでOK。完全母乳でなくても効果あり。

喫煙回避

妊娠中・出産後ともに喫煙はSIDSの大きなリスク要因。受動喫煙も同様に危険。

安全な睡眠環境チェック(こども家庭庁 2024年改訂ガイドラインより)

  • 硬めのマットレスを使用する
  • 赤ちゃんの顔の周りに柔らかいもの(枕・ぬいぐるみ・ブランケット)を置かない
  • ベビーベッドで1人で寝かせる(同室別床が理想)
  • 室温を暑くしすぎない(20〜22℃が目安)
  • おしゃぶりの使用もリスク低減に有効とされている

誤飲で多いもの5選と対処法

1

たばこ・電子たばこリキッド

ニコチン中毒。浸出液(灰皿の水等)は特に危険で致命的な量に達しうる

対処: 口の中のたばこを取り除き、すぐに受診。吐かせない
2

医薬品・医薬部外品

大人用の薬は少量でも子どもには過量。血圧の薬・睡眠薬は特に危険

対処: 何をどのくらい飲んだか確認し、#7119 または受診
3

化粧品

リップ・マニキュア・除光液など。除光液(アセトン)は少量でも中毒リスク

対処: 除光液・ヘアカラー剤は受診。口紅程度なら経過観察が多い
4

洗剤・漂白剤

塩素系漂白剤は粘膜損傷の恐れ。食器用洗剤は比較的低毒性

対処: 塩素系・酸性洗剤は吐かせず、すぐに受診。水を飲ませて希釈も慎重に
5

ボタン電池・磁石

ボタン電池は食道に張り付き2時間で穴が開く。磁石は複数飲むと腸壁を挟み穿孔

対処: 飲んだ可能性があれば即受診。レントゲンで確認が必要

原則: 誤飲したものが不明な場合は「吐かせない」で受診。 灯油・漂白剤・とがった物・ボタン電池は絶対に吐かせないでください。

部屋別 安全チェックリスト

リビング
  • テーブルの角にコーナーガードを付ける
  • テレビ台・本棚は壁に固定する(転倒防止)
  • コンセントにカバーを付ける
  • ブラインドの紐は手の届かない位置にまとめる
  • 直径39mm以下の小物を床に置かない
  • たばこ・灰皿を子どもの手の届かない場所に移動
キッチン
  • キッチンゲートを設置する
  • 包丁・ハサミは引き出しロック付きの場所に収納
  • 炊飯器・ポットは蒸気が当たらない高い場所に置く
  • 洗剤・漂白剤はチャイルドロック付きの棚に保管
  • コンロのチャイルドロックを常時ONにする
  • 鍋の取っ手は手前に出さない
浴室
  • 浴室のドアにチャイルドロックを付ける
  • 残し湯をしない(浴槽の水を抜く)
  • 洗面器にも水を溜めたままにしない
  • シャンプー・洗剤は高い棚に移動
  • 浴室暖房の吹き出し口に触れられないか確認
  • 滑り止めマットを浴槽内に敷く
寝室
  • ベビーベッドの柵の隙間は6cm以下か確認
  • 大人用ベッドでの添い寝を避ける(同室別床を推奨)
  • 枕・掛け布団・ぬいぐるみを赤ちゃんの周りに置かない
  • 窓際にベッドや足場になる家具を置かない
  • カーテンの紐・コードを束ねて手が届かないようにする
  • ベッドガード(柵)は18ヶ月未満には使用しない

緊急時の対応

窒息(のどに詰まった)
  1. 1.【1歳未満】背部叩打法: うつぶせに抱え、肩甲骨の間を手のひらの付け根で5回叩く
  2. 2.【1歳未満】胸部突き上げ法: 仰向けにし、胸の真ん中を指2本で5回圧迫。交互に繰り返す
  3. 3.【1歳以上】腹部突き上げ法(ハイムリック法): 後ろから抱え、みぞおちの下を上方に圧迫
  4. 4.意識がなくなったら119番 → 心肺蘇生を開始

📞 異物が取れなければすぐ119番

誤飲
  1. 1.何を・どのくらい飲んだかを確認する
  2. 2.口の中に残っていれば取り除く
  3. 3.灯油・漂白剤・とがった物は吐かせない(粘膜損傷のリスク)
  4. 4.たばこの浸出液・薬は中毒リスクが高い → すぐ受診

📞 #7119(救急相談)または中毒110番(072-727-2499)

やけど
  1. 1.すぐに流水で20分以上冷やす(氷は直接当てない)
  2. 2.衣服の上からやけどした場合は無理に脱がさず、服の上から冷やす
  3. 3.水ぶくれは破らない
  4. 4.広範囲・顔・関節・陰部のやけどはすぐ受診

📞 広範囲の場合は119番

転落・頭を打った
  1. 1.意識・呼吸を確認する
  2. 2.嘔吐・けいれん・ぐったり・目の焦点が合わない場合はすぐ119番
  3. 3.頭部に大きなたんこぶ・出血がある場合は受診
  4. 4.24時間は注意深く様子を観察(嘔吐や意識変化がないか)

📞 意識がない・けいれんがあればすぐ119番

緊急連絡先を冷蔵庫に貼っておきましょう

119 — 救急車・消防
#7119 — 救急安心センター(迷ったら)
#8000 — 子ども医療電話相談
072-727-2499 — 中毒110番(24h)

出典・参考文献

免責事項: 本ページは一般的な情報提供を目的としています。 緊急時はまず119番に電話してください。 応急処置はあくまで救急隊到着までの暫定的な対応です。 お子さんの状態に不安がある場合は、#8000(子ども医療電話相談)にご連絡ください。

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