離乳食のはじめかた
「いつから始める?」「何をどのくらい?」 離乳食の基本的な進め方と、困ったときの対処法をまとめました。
🍼離乳食を始めるサイン(5〜6ヶ月頃)
厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」では、生後5〜6ヶ月頃が開始の目安とされています。 月齢だけでなく、赤ちゃんの発達サインも確認しましょう。
- ✓首がしっかりすわっている
- ✓支えがあればお座りができる
- ✓食べ物に興味を示す(大人の食事を見てよだれを垂らす、手を伸ばすなど)
- ✓スプーンを口に入れても舌で押し出すことが減った
📋段階別の進め方
かたさ: なめらかなペースト状(ポタージュくらい)
回数: 1日1回
主な食材: 10倍がゆ、にんじん・かぼちゃ・ほうれん草などのペースト、豆腐、白身魚
まずは10倍がゆを小さじ1杯から。1週間ほどして慣れたら野菜、さらに慣れたらたんぱく質へ進みます
かたさ: 舌でつぶせる硬さ(豆腐くらい)
回数: 1日2回
主な食材: 7倍がゆ、細かく刻んだ野菜、鶏ささみ、卵黄、ヨーグルト、パンがゆ
食材の種類を少しずつ増やしましょう。卵は固ゆでの卵黄から始め、少量ずつ進めます
かたさ: 歯ぐきでつぶせる硬さ(バナナくらい)
回数: 1日3回
主な食材: 5倍がゆ〜軟飯、手づかみ食べできるスティック野菜、赤身の魚や肉、全卵
手づかみ食べが始まる時期。汚れますが、食べる意欲を育てる大切なステップです
かたさ: 歯ぐきで噛める硬さ(肉団子くらい)
回数: 1日3回+おやつ1〜2回
主な食材: 軟飯〜普通のごはん、大人の食事の取り分け(薄味に調整)、牛乳
栄養の大部分を食事から摂れるようになります。まだ味付けは薄めを心がけましょう
⚠️食物アレルギーの注意点
初めての食材は少量から
新しい食材は小さじ1杯程度から始め、2〜3日は同じ食材で様子を見ます
平日の午前中に試す
万が一アレルギー症状が出たとき、すぐに病院を受診できる時間帯を選びましょう
特に注意が必要な食品
卵・牛乳・小麦は三大アレルゲンです。卵は固ゆでの卵黄から少量ずつ開始。2019年以降の研究では、早めの開始がアレルギー予防に有効とする報告もあります
アレルギー症状の目安
口の周りの赤み・じんましん・嘔吐・下痢・咳・ぐったりなどの症状が出たら、すぐに医療機関を受診してください
自己判断で除去しない
アレルギーが疑われる場合でも、医師の診断なく食品を除去すると栄養の偏りにつながります。必ず専門医に相談しましょう
💬よくある悩みと対処法
Q. 全然食べてくれない
離乳食の開始時期は、食べる「練習」の期間です。母乳やミルクで栄養は足りているので、食べない日があっても焦る必要はありません。無理強いせず、楽しい雰囲気を大切にしましょう
Q. ベーッと口から出してしまう
舌で食べ物を押し出す反射(哺乳反射)がまだ残っているかもしれません。数日〜1週間あけて、もう一度試してみましょう
Q. 手作りしないとダメ?
ベビーフード(市販品)を活用してまったく問題ありません。栄養バランスが整っており、衛生面でも安心です。親の負担軽減も大事な要素です
Q. 食べムラがある
好き嫌いや食べムラは成長過程で自然なことです。食べない食材も、時間をおいて再挑戦すると食べることがよくあります
Q. 便の色や回数が変わった
離乳食を始めると便の色・硬さ・回数が変わるのは普通です。ただし、血便や白い便が続く場合は受診してください
出典・参考情報
- [1]厚生労働省. "授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)."
- [2]日本小児アレルギー学会. "食物アレルギー診療ガイドライン2021."
- [3] Du Toit G, et al. "Randomized Trial of Peanut Consumption in Infants at Risk for Peanut Allergy." N Engl J Med. 2015;372:803-813.
- [4]国立成育医療研究センター. "離乳食のすすめ方."
免責事項: 本ページは一般的な情報提供を目的としており、医療・栄養指導に代わるものではありません。 お子さまの発達や体質に合わせた進め方については、かかりつけの小児科医や管理栄養士にご相談ください。